鬱にかかる様々なケースを把握することで適切な診断や治療を行なう

様々な鬱の種類

ハートを持つ看護師

鬱病はかかる人の年齢や環境によって様々なケースがあります。小中学生に多いのが家庭の環境によるものや、学校でのいじめなどが原因になるケースが多く見られます。特に、家庭環境が原因となった場合、心のキズを修復することは困難であることから、様々な精神疾患を併発してしまう恐れがあります。
大人になってから鬱病と診断される方の多くは、職場環境に原因がある人が多いようです。特に中間管理職の方は、上司と部下に挟まれた窮屈な人間関係から、心的ストレスを抱えることが多く、自律神経の不調から睡眠障害や慢性的な倦怠感などの症状に苛まれます。しかし、日本のサラリーマンは自分の体調よりも仕事を優先してしまう人が多く、診断が遅れてしまうのです。
一見幸せそうに見える新婚家庭や、子どもに恵まれた家庭にも病魔は潜んでいます。特に、出産後の育児にかかるストレスから、ノイローゼを患ってしまう主婦の増加が深刻化しています。多く見られるケースとして、旦那様が仕事で家を空けることで育児や家事などの作業の負担が大きくなることが挙げられます。育児に関して分からないことだらけの第一子の出産・育児に関しては、旦那様のサポートをなくして適切に行なうことは困難でしょう。また、出産後はホルモンバランスが不安定になることから、不安感や虚無感を強く感じることが多くなります。産後鬱病は、家族や友人によるサポートを行なうことで未然に防ぐことができます。
更年期障害や体調に変化の起きやすい中高年者の方の、心の病には気をつけたほうがいいでしょう。子どもが自立して子育ての手間が解消された方は、第二の人生を謳歌しようと意気込む方も多いでしょう。しかし、精神的にやる気が起きなくなり抜け殻のようになってしまう症状には注意が必要です。中高年の方は更年期障害などの症状を疑うも、精神疾患の症状は疑いません。そのため、鬱病の診断が遅れてしまい症状が悪化してしまう事例が多く見られます。現在では、中高年者向けのカルチャースクールなどのサービスも多く展開されていますので、趣味や習い事の場を持つことで精神衛生良く、第二の人生を謳歌することができます。
様々な精神疾患のなかで、事例が多く見られる疾患に「新型うつ病」が挙げられます。新型うつ病は、周りの環境ではなく自分自身に原因があります。仕事時は鬱的傾向にあるけれども、退社後は何事もなかったかのように振舞っている人や、仕事や学業が円滑に進まないことが原因で発症してしまう人など、様々なケースで発症する恐れがあります。診断が遅れることで更なる症状の拡大が懸念されます。自分の置かれている環境や、精神・体調状態などをしっかり把握することで、カウンセリングなどの対応における選択肢が広がることでしょう。